【導入事例】 近畿大学 管理部用度課様

今回は、KOBUYを導入いただきました近畿大学の事例をご紹介いたします。

KOBUY導入を推進したのは、近畿大学管理部用度課様。どのような背景と解決したい課題があったのか、またKOBUY導入後に実感している効果について、学校法人近畿大学 法人本部管理部用度課の脇航一さんにうかがいました。


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学校法人 近畿大学

教職員数:9,605人

学生数:33,493人
学部:15学部49学科、短大、通信

ウェブ:https://www.kindai.ac.jp/

(2024年7月 時点の情報です)



「なぜそうしたものが今までなかったのか?」

近畿大学は、1925年に大阪専門大学として創立。2025年に100周年を迎える、歴史ある大学です。現在は6つのキャンパス、15学部49学科がある総合大学で、学生数は38000人を超え、日本で最も志願者数が多い大学としても知られています。

また、近畿大学といえばマグロ。2002年に日本で初めてマグロの完全養殖に成功し、「近大マグロ」のブランドも有名になりました。研究活動や学生の活躍、ブランディングなど、多方面から注目されている近畿大学は、全学的なDXにも力を入れています。

DX化に取り組む過程で、KOBUYを上層部から紹介されたという脇さん。その時の印象を次のように答えています。


 脇さん

「KOBUYを知り、カスタマーサクセスの加藤昌孝さんから細かいレクチャーを受けたとき、なぜそういったものが今までなかったのか、という思いでした。

ECサイトだけでなく、既存のサプライヤーでも利用できるのではないか。また、膨大な件数を扱うからこそ、導入が必要なシステムだと思いました」(脇さん)

 

目標はペーパーレスと労働生産性向上

KOBUY導入の背景には、近畿大学が目指す全学的なDX化という目標がありました。しかしながら、KOBUY導入以前の用度課が抱える業務は、DXとは真逆の環境にあった、と脇さんは振り返ります。


  脇さん

「近畿大学の物品、建物の管理をしているのが管理部。物品からソフトウェアの購入・管理を行っているのが我々用度課です。東大阪キャンパスでは一括管理をしています。その中で課題となっていたのは、とにかくたくさんの紙を使うことでした。

ペン1本買うためにも、申請書、見積比較などで、少なくとも5枚の紙が必要でした。これほど大きな大学ともなると、紙のコスト、印刷にかかるインク、書類を処理するパソコンやプリンタの電力コストは、大規模なものになります」(脇さん)

 

近畿大学は全学でDXに取り組むだけでなく、環境対策としても、職員ひとりひとりが細かくチェックし、省エネに取り組むなどの努力をしてきました。そうした中で、物品やソフトウェア調達の際に使われる「紙」が大きな問題となっており、全学を上げた中長期の「ペーパーレス化」を計画しました。

その目標の中で、KOBUYは物品購入に関わる紙を排除することができるのではないか、と問題解決への期待が寄せられました。


KOBUYの導入プロジェクトとカスタマーサクセスとの連携

KOBUY導入にあたり、関連する部門でプロジェクトチームを組むこととなり、用度課も参画しました。KOBUYを活用する部門だけでなく、全体のDXを総括する部門から、予算管理に関わる部門を加えることになります。


  脇さん

「導入に向けてのプロジェクトチームには、

  • 大学の校費を扱う用度課

  • 外部研究費を扱う学術研究支援部

  • 学内のシステム管理を担うデジタル戦略部

  • 申請予算の確認と支払いを行う財務部

の4つの異なる部門が参画しました。


それぞれ視座が違うため、意見をぶつけ合って議論をしてきました。特に、近畿大学では財務会計システムを採用しており、こことの連携がハードルになりました。近畿大学にKOBUYが導入されることが決まった時点から、議論を重ねてきたのです」(脇さん)


また、近畿大学の中の業務と問題解決に合わせるため、KOBUYのカスタマイズにも着手します。これはKOBUYの営業担当・カスタマーサクセス担当によって、どんな対応が必要か?が検討されました。


  脇さん

「具体的には、予算項目数を標準的な5つから近畿大学に対応するため13に増加させること、また予算管理システムとのつなぎこみを含む独自システムへの対応でした。この点に対応頂けたことは、とても心強かったです」(脇さん)

 

多様な学問領域のための調達をサポート

近畿大学の幅広い学問領域をカバーするためには、オンラインショッピングだけでは物品調達ができませんでした。そこで、既存の取引のある、そしてECサイトを持たないサプライヤーもいます。

しかし、ECサイトを持たないサプライヤーの商品をKOBUYプラットフォームから購入できるようにするには、まずそのサプライヤーをデジタル化しなければなりません。

一貫堂のカスタマーサクセスを担当する加藤は、街のOA機器販売店、事務用機器販売店のデジタル化を支援し、これまで関係が深かった地元のお店へも、KOBUY経由での発注を実現させました。

  脇さん

「一貫堂からは、近畿大学のDX実現に向けて、非常に高い熱量を感じています。独自システムへの対応、従来のサプライヤーのデジタル化を伴う営業活動などで、近畿大学に寄り添ったサポートを感じました」(脇さん)

 

デジタルツールの導入だけを扱うサービスの場合、いくら顧客が求めたとしても、デジタル対応ができないサプライヤーをカバーするところまでのサポートは行われません。つまり、クライアントが求めている領域まで、問題解決を行ってくれないと言います。


大学は非常に幅広い学問領域に対応するため、現在EC化されているサプライヤーからの物品調達だけでは、取り寄せることができないものも多数あります。そのため、アナログサプライヤーをデジタル化し、KOBUYに参画させなければ、近畿大学のDX化が止まってしまうのです。


KOBUYカスタマーサクセス担当の加藤は、近畿大学側が実感するほどに高い熱量を持ってサポートし、アナログサプライヤーのデジタル化に向けて、伴走することによって、ペーパーレスかというシンプルながら難しいゴールの達成を目指したのです。


  脇さん

「納期が早くなったことで、教員からはこれまで「急いでほしい」「早くして」という要望ばかりでしたが、これらが感謝の言葉をいただけるようになりました。納期までの時間短縮と作業量削減は、身をもって体験しています」(脇さん)

 

KOBUYは、高い競争力を誇る近畿大学を、DX、働き方、機動力の面からサポートするソリューションとして、着実に定着し、その効果を上げています。今後も大学と寄り添いながら、ともに発展を遂げていくことに、大きな期待を寄せることができます。

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【導入事例】 常翔学園様